農業経営におけるリスク対策事例

2_リスクマネジメント(BCP)

目指す農業のかたちを実現するために、向き合わなければいけないのが農業経営に伴うさまざまなリスク。 想定外の災害が増えている近年だからこそ必要な「リスクマネジメント(BCP)」の考え方の本質を、実例やイメージトレーニングを交えて学びます。

農業経営におけるリスク対策事例とは?

BCP(事業継続計画)を学ぶための導入として、千葉県柏市の大規模稲作経営「有限会社沼南ファーム」の事例を紹介します。経営者の橋本さんのお話から、リスクと向き合って経営に生かす考え方、想定外の被害に直面した際の対応を学びましょう。

講師:農業生産法人 有限会社沼南ファーム 橋本 英介

農業生産法人 有限会社沼南ファーム 橋本 英介

講師プロフィール

1974年千葉県生まれ。東京農業大学卒業。実業団野球選手などを経て、2002年に父の経営する有限会社沼南ファームにて就農。同年、当時は直売所ブーム前であり農家8人で手探りの中、80軒の生産者を集い、道の駅しょうなん農産物直売所の立上げに参加し、5年で売上6億に到達した。10年後、経営面積が80haを超えた段階で直売所役員を辞め、ライスセンター業に集中。この頃から、成功している農業経営体を知りたいと思い「法人協会」や「土を考える会」などの研修会に参加し全国の同志に出会い、日常的にSNSを利用して情報交換を始める。現在は120haの経営面積に拡大、地域的にはこれから受託が急増する傾向であり、農地集積など更なる効率化をはかり対応したいと考えている。

講師からのメッセージ

私が就農した25年前の気候とは、明らかに違うのを肌で感じているので、今までのやり方が100パーセント正しいということはもうないと思うのです。これから就農する方に対しても、僕たちみたいな前任者が教えることが正しいかどうかはまた違うと思うので、新たに土地・水・気候に合ったやり方を自分なりに考えてやっていく必要があります。それはリスクでもあるけれどもチャンスでもあると思うし、前任者が発想できなかったことを新規就農者の人が新たな発想、新たな観点で取り組んでいけばよりいいものができたりすると思うので、プラスでもあるかなと思います。 また、時代が進んで簡単にデータ収集を取るシステムやアプリがあるので (データを)こまめに蓄積することによって 自分にも後世にも活かせるのではないかなと思います。

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