農業を目指す方へ~農業経営を持続するために~

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各地で活躍する農業経営者を紹介。本講座で経営に関するテーマを学ぶに先立ち、多様な農業のかたちを知るとともに、農業界でのキャリアの考え方、農業経営する上でなにが重要かを考えます。

農業を目指す方へ~農業経営を持続するために~とは?

「農業」と一言にいっても、その中には多くの仕事・経営手法があります。プロローグでは農業経営の多様性を学んでいただきましたが、共通して経営を成功させるための重要なポイントがあります。この動画では、このあとに続く講座内容のご紹介とあわせ、これまでの動画を振り返りながら、農業経営の大事なポイントをおさらいしましょう。

講師:株式会社マイファーム 取締役 石原 北斗

株式会社マイファーム 取締役 石原 北斗

講師プロフィール

1983年千葉県生まれ、2007年東京農業大学大学院農学研究科修士課程修了。ケニア農村部における環境保全型害虫管理技術の技術開発・普及に関する研究に関わる。農産物専門商社を経て、2012年マイファーム入社、アグリイノベーション大学校の立ち上げに関わり、農学講義および農場実習講義の講師として新規就農者の育成に取り組む。現在は、原料生薬栽培や産地支援、中国/東南アジアにおける農業生産事業、ソーラーシェアリングなど、生産や営農支援、技術開発に関わるプロジェクトを統括している。2018年、執行役員に就任。アグリイノベーション大学校学長。

講師からのメッセージ

時代の流れとともに農業の持つ価値はさらに高まっていくと思います。その中で、受講生の皆さんが将来農業経営でうまくいくために、いまから市場の変化やニーズ、いろんな人と会って話を聞く、など一見農業とは関係ないことでも視野を広げていくことで新たな価値の発見にもつながると思います。本講座がきっかけとなり農業やってみようかな、と思ってもらえたら嬉しいです。

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農業界でのキャリアを考える

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各地で活躍する農業経営者を紹介。本講座で経営に関するテーマを学ぶに先立ち、多様な農業のかたちを知るとともに、農業界でのキャリアの考え方、農業経営する上でなにが重要かを考えます。

農業界でのキャリアを考えるとは?

農業に興味があっても、どういう道があるのか、どう踏み出したら良いのかわからない方は多いのではないでしょうか。この講義では、システムエンジニアから農業の道に入り、農業経営者としてだけでなく次世代の人材育成にも関わっている千葉さんから、就農への道筋、また農業界においてどのように仕事と自分の人生を考えていけばよいのかをお伝えします。

講師:NO-RA~農楽~ 代表 千葉 康伸

NO-RA~農楽~ 代表 千葉 康伸

講師プロフィール

2008年 高知県で2年間有機農業研修。2010年 神奈川県愛甲郡愛川町で新規就農。 2013年 NPO法人有機農業参入促進協議会理事就任。2016年 NOAF幹事就任。 2017年 次代の農と食を創る会理事就任。2018年、平成29年度未来につながる持続可能な農業推進コンクールにて、有機農業・環境保全型農業部門 個別経営の部「関東農政局長賞」受賞。現在は、研修生6名と共に耕作面積 2.8ha(露地)、年間50種類の野菜を栽培。

講師からのメッセージ

皆さんが農業に参入する経緯はいろいろあると思います。ただ、好きだとかやりたいという積極的な気持ちがなければ、一番最初のキャリアを農業にするという選択肢はなくてもいいのではないでしょうか。 本当にやりたいことを見つけ、最後農業に帰ってきたら、それまでにやってきたことは必ずキャリアになるので、まずやりたいことを見つけるために行動するということが大事になります。 その過程で判断に迷ったときは、自身の原点に立ち戻って考えてみてください。そうしてひとまず目指したい仕事、その仕事と農業との関わりなどのイメージを何となくでも持ちながら、自身のキャリアを形成していってもらえたらなと思います。

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農業界の魅力② 大好きなバラで起業。若き女性農業経営者の挑戦

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各地で活躍する農業経営者を紹介。本講座で経営に関するテーマを学ぶに先立ち、多様な農業のかたちを知るとともに、農業界でのキャリアの考え方、農業経営する上でなにが重要かを考えます。

農業界の魅力② 大好きなバラで起業。若き女性農業経営者の挑戦とは?

埼玉県深谷市で無農薬で食べられるバラの生産を行っている「ROSE LABO株式会社」を取り上げます。20代で起業している経営者の田中さんから、経営開始時における失敗や、起業3年目で年商1億円を達成した秘訣をお伝えします。

講師:ROSE LABO株式会社 代表取締役社長 田中 綾華

ROSE LABO株式会社 代表取締役社長 田中 綾華

講師プロフィール

1993年生まれ、東京都出身。大学を2年次に中退後、大阪の食用バラ農家にて修業。2015年に独立し「"食べられるバラ"を通して世界中の女性を美しく、健康に、幸せに」を理念にROSE LABO株式会社を設立。"食べられるバラ"の栽培、バラを配合した加工食品や化粧品などの商品開発、販売を行なう「6次産業」の農家として、講義、セミナー、農業コンサルティングなども行っている。2019年「マイナビ農業アワード」などで最優秀賞を受賞。

講師からのメッセージ

これからの農業の可能性はまだまだあるなと体感しています。一次産業は、とても自由だからこそ、自分が頑張れば、頑張った分だけ伸びしろがあるのが特徴だと思います。だからこそ常に私自身も志を高く持ち、かつ泥臭いことが、経営者としてすごく大切だなと思っているので、そうしたマインドは農業だからこそ培われてきたものかなと思います。20歳で大学を辞めたタイミングから農業の勉強をし始めたのですが、私よりもっと前に勉強されている方はもっと成長が早いのではないかなと思うので、一緒に農業を盛り上げていけたらいいなと思っています。

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農業界の魅力⑤ 匠の技×テクノロジーがつくるイチゴの新しい可能性

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各地で活躍する農業経営者を紹介。本講座で経営に関するテーマを学ぶに先立ち、多様な農業のかたちを知るとともに、農業界でのキャリアの考え方、農業経営する上でなにが重要かを考えます。

農業界の魅力⑤ 匠の技×テクノロジーがつくるイチゴの新しい可能性とは?

東日本大震災で故郷の山元町が甚大な被害を受けたことをきっかけに、IT業界から農業分野で起業をした経営者の岩佐さん。地元の名産品であったイチゴ栽培に、テクノロジーを導入したきっかけとは。また、海外へのビジネス展開の意義についてもお伝えします。

講師:農業生産法人 株式会社GRA 代表取締役CEO 岩佐 大輝

農業生産法人 株式会社GRA 代表取締役CEO 岩佐 大輝

講師プロフィール

1977年、宮城県山元町生まれ。日本および海外で複数の法人のトップを務める起業家。 2002年、大学在学中にITコンサルティングサービスを主業とするズノウを起業。 2011年の東日本大震災後は、壊滅的な被害を受けた故郷山元町の復興を目的にGRAを設立。 先端施設園芸を軸とした「東北の再創造」をライフワークとするようになる。農業ビジネスに構造変革を起こし、ひと粒1000円の「ミガキイチゴ」を生み出す。

講師からのメッセージ

農業というビジネスは、自然と身近なところで営むビジネスです。例えば僕は、朝4時に起きてサーフィンをして、農場に行ってイチゴに水を与えて、冬になれば朝スキーに行って、滑った後に農場に行ってイチゴを食べる。そうした生活ができるわけですね。普通のサラリーマンでは難しいことが、農業というビジネスは自然とともにありますから、自分で働く時間を決めて、自分の好きなライフスタイルを作っていくことが非常にやりやすいのです。ぜひ皆さんも農業を始めて、皆さんのオリジナリティあるライフスタイルを作ってみませんか。

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農業界の魅力④ 仲間と3人で継いだ第三者継承 多様な継承のカタチ

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各地で活躍する農業経営者を紹介。本講座で経営に関するテーマを学ぶに先立ち、多様な農業のかたちを知るとともに、農業界でのキャリアの考え方、農業経営する上でなにが重要かを考えます。

農業界の魅力④ 仲間と3人で継いだ第三者継承 多様な継承のカタチとは?

昔は親から子に事業が引き継がれることも多かった農業も、近年では少子高齢化や地域の過疎化により、親族だけではない継承のカタチが徐々に増えています。
この講座では、血縁のない経営者から30代で事業を継承した3人の新規就農者が共同経営をしている千葉県多古町の「有限会社ゆうふぁーむ」さんから、事業承継の実態について学びます。

講師:農業生産法人 有限会社ゆうふぁーむ 代表取締役社長 境野 心作

農業生産法人 有限会社ゆうふぁーむ 代表取締役社長 境野 心作

講師プロフィール

1982年東京都葛飾区生まれ、2006年日本大学生物資源科学部植物資源科学科卒業。大学卒業後、1年間長野県駒ヶ根市で農業研修を行う。駒ヶ根では雪のために冬に農作業ができないことから、千葉県多古町の有限会社ゆうふぁーむで研修開始。 2015年よりゆうふぁーむの経営を引き継ぎ、第三者承継で2人の役員とともに会社を運営している。

講師からのメッセージ

農業は自分が頑張ったら頑張った分だけの結果が出ると思っていまして、好きな気持ちがあれば、農業界に飛び込んでいろいろな仕事をしてみたらよいかなと思っています。特に新規就農ですと、イチから始めるのではなく、いろいろ勉強して国の補助だったり、町の補助、特に新規就農者を応援している町を見つけて、研修に行くのが近道なのかなと思っています。自分はとても運が良くて、新規就農者を応援している(千葉県香取郡)多古町に来て、農業を続けることができているので、人との出会いを大切にして、真面目に農業に取り組めば良い結果が生まれるのではないかと思っています。 頑張ってください!

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農業界の魅力③ ソーラーシェアリングで持続可能な農業を目指す

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各地で活躍する農業経営者を紹介。本講座で経営に関するテーマを学ぶに先立ち、多様な農業のかたちを知るとともに、農業界でのキャリアの考え方、農業経営する上でなにが重要かを考えます。

農業界の魅力③ ソーラーシェアリングで持続可能な農業を目指すとは?

太陽光発電と農業を組み合わせたソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)が注目を集めています。千葉県千葉市で「千葉エコ・エネルギー株式会社」を経営する馬上さんから、農業と太陽光発電を組み合わせるメリットや事業の収益構造、ソーラーシェアリングの可能性を学びます。

講師:千葉エコ・エネルギー株式会社 代表取締役 馬上 丈司

千葉エコ・エネルギー株式会社 代表取締役 馬上 丈司

講師プロフィール

1983年生まれ。千葉エコ・エネルギー株式会社 代表取締役。株式会社FARMIGO 取締役。 一般社団法人ソーラーシェアリング推進連盟代表理事。千葉大学人文社会科学研究科公共研究専攻博士後期課程修了。博士(公共学)。専門はエネルギー政策、公共政策、地域政策。2012年10月に大学発ベンチャーとして千葉エコ・エネルギー株式会社を設立し、各地で自然エネルギーによる地域活性化事業に携わっている。

講師からのメッセージ

農業に関わってみて、生活のあり方が変わるなと思っています。自然とともにあるということや、一方でエネルギーの問題もふくめ、これからスマートアグリやアグリテックが入ってくると、農業はむしろ最先端産業の1つになってくると思います。 皆さんにぜひ意識をしていただきたいのは、10年後の農業がどういった技術によって動いていくものなのか。何より事業として、製造業と同様に常に数字(収益)がシビアに問われます。できれば学生のうちに自分で1つビジネスをやってみて、「あ、これが農業にもつながるかな」という経験をしてみたり、飲食店などの現場に入ってみて、農産物が食べる側にどう受け止められているか、それに対して生産者としてどう応えるかというところを、ぜひ意識をしてみてください。農業はこれから可能性もあるし、儲かるし楽しいし生きがいがある産業だと思うので、ぜひ皆さんも農業に一歩を踏み出してみてください。

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農業界の魅力① 耕作放棄地を再生する養蜂×有機農業×里山の資源ビジネスモデル

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各地で活躍する農業経営者を紹介。本講座で経営に関するテーマを学ぶに先立ち、多様な農業のかたちを知るとともに、農業界でのキャリアの考え方、農業経営する上でなにが重要かを考えます。

農業界の魅力① 耕作放棄地を再生する養蜂×有機農業×里山の資源ビジネスモデルとは?

千葉県市原市で養蜂(ハチミツ)と有機農業を中心とした生産や販売を行い、里山の再生にも寄与している「株式会社ONE DROP FARM」。なぜ養蜂と有機農業の組み合わせなのか。農家を継ぐなと言われ、他業界で働いていた豊増さんから、農業の道を進んだ理由を講義を通してお伝えします。

講師:株式会社ONE DROP FARM 代表取締役 豊増 洋右

株式会社ONE DROP FARM 代表取締役 豊増 洋右

講師プロフィール

1976年佐賀県生まれ、2000年東京大学卒業。 国内大手コンサルティングファームで主に農業・食品流通などを担当。 2008年より環境活動団体「ap bank」のメンバーとしてオーガニックファームの設立・運営に従事したのち、株式会社ONE DROP FARMを設立。有機野菜の生産・販売、蜂蜜および蜂蜜加工品の製造・販売、農業体験・農場研修の企画・運営、有機農業、里山再生に関する講演・コンサルティングなどを行う。

講師からのメッセージ

農業はいろんな始め方があると思います。違う世界を経験してから、農業をやるというのもあるかと思います。自分の経験からすると、例えば食品加工や食品の流通を経験してから就農すればよかったなと思うこともあるので、農業をすぐ始めるのもいいですし、他の世界を経験してからでも「いつか農業をやってみよう」という心をずっと持ち続けていれば、どんな世界を経験されても必ず農業を始める際には糧になると思うので、ぜひそうした気持ちを持ち続けていただきたいです。頑張ってください。(農業界への参加)お待ちしてます!

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講座紹介

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各地で活躍する農業経営者を紹介。本講座で経営に関するテーマを学ぶに先立ち、多様な農業のかたちを知るとともに、農業界でのキャリアの考え方、農業経営する上でなにが重要かを考えます。

講座紹介とは?

多様な農業経営者が登壇する「ミライの農業をつくるオンライン講座」。この講義動画で取り上げるテーマと学んで頂きたいポイントについて、マイファームの西辻がご説明します。

講師:株式会社マイファーム 代表取締役 西辻 一真

株式会社マイファーム 代表取締役 西辻 一真

講師プロフィール

1982年福井県生まれ、2006年京都大学農学部資源生物科学科卒業。 幼少期から農業が好きだった、という想いのまま、世界中の耕作放棄地がなくなり、皆が農業を楽しめる社会になってほしいと会社を設立。自産自消の理念を掲げ、体験農業事業、アグリイノベーション大学事業、流通事業、農家レストラン事業、農産物生産事業など、農業に関する多様で、新しい仕組みを産み出している。

講師からのメッセージ

皆さんこんにちは。 「農業が工業化する」こんな言葉を皆さん考えたり、聞いたことはないでしょうか。農業が工業化すると、海外の農作物に原料・労働力の点で勝てず、同じものを大量に作るため値崩れが起きてしまいます。これまでは需要が多かったため、その危険性は隠れていたのですが、今日では、その危険が如実に表れるようになってきました。そのため今回の動画では、農作物を「作る」ではなく「育てる」という考え方で収穫物を得て、明確にターゲットを絞ってマーケティングを行い、思考し行動している農業者の方々にお話していただきました。皆さん、動画をご覧いただいて、その「育てること」「思考する農業者」を感じてもらえると幸いです。

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